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2017.05.30

トマトの苗

先日、トマト苗を定植しました。
5月に定植するトマトは、まだ北海道では雪深い3月に播種しなくてはならず、育苗にも加温設備が必要になります。そのため、技量も設備も伴わない牧野農園では、現在地域の農協を経由して苗を購入しています。

本州から苗がやってくるので、「どのように育ってきたのかな。」いつも定植しながら
気になっています。トマトの出来の7割が苗で決まるとも言われているので尚更です。

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(本州から届いた苗。どんな環境で育ったのか播種日などの生産履歴を問い合わせ中です。)

一方、6月下旬にイチゴが終わった後に入れ替わりで定植する2作目のトマトは、播種から自分で挑戦しています。播種日は4月25日。それでもまだ少し寒いので、芽出しから2.5枚の葉が出てきた状態のセル苗(育苗用のセルトレイに植えられた苗)になるまでは、加温設備があり安定した育苗ができる、トマト栽培仲間の近隣の農家さんのところにお願いしました。

これから自分の育苗ハウスに移動しポットに鉢上げをして、収益をあげるため主枝を摘心し側枝を2本使う2本仕立てにし、定植まで45日間ほど育てていきます。

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(4/25播種。出荷用のトマト苗。加温設備によりトマトにとって最適の環境で生育中。)

そして、出荷用とは別に、私の有機自給野菜作りの先生、硫酸山の再生に取り組む下島さんに栽培の適期を伺いつつ、自家採種した種で自給用トマトも生育中。播種日は下島さんから一週間遅れて、4/18。さらに私のトマトは無加温ということもあり、生育が遅めです。双葉の頃は、夜の間は家の中に取り込んでいましたが、本葉が出てきて夜温が10度くらいになってからは、夜部屋に取り込むこともしなくなり、より生育が減速傾向です…。

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(4/18播種、自家採取して3年目の色々な固定種のトマト苗。不揃いだし寒そう…。)

色々な生育環境の下で育った苗が手元に来るこの時期。
苗仕立ての先輩方と交流しながら、育苗技術も向上していきたいなと思います!

challenger

牧野萌

牧野萌(まきのもえ)
北海道 蘭越町

1983年宮城県生まれ。宮沢賢治に憧れ岩手県立大学で環境政策を学ぶ。震災後、野菜を作る勉強をしようと料理人の夫と1歳半の娘と仙台から移住。蘭越町で研修を受けた後、就農、「牧野農園」を開く。トマトを選んだのは、夫が得意なイタリア料理に使えるという理由も大きい。

写真家の眼 牧野萌

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