2017.05.13
森を守る大工さんとの交流
娘のおやつにするためのメロン、食用ホオズキ、トウモロコシなどの種が芽を出してくれました!蘭越町も水稲の「もみまき」が終わり、町中がさわやかな育苗シーズンとなっています。
(夜は室内、日中は庭先で光をたくさん浴びている野菜の芽。)
自宅では、今年は知り合いの大工さんに屋根裏改修に入ってもらっており、夫は農作業の合間に大工さんのプチ弟子までしています!今年はやる事が盛りだくさんの春です。
(蘭越町で「森を守るための150年もつ国産材での家づくり」をコンセプトにしている、快設計の大工、渡辺さん(奥)と、プチ弟子の夫(手前))
大工さんによるプロの技を駆使した作業はとても丁寧で、伝統の技も出てきて興奮!追加注文をしたり多々ご面倒をおかけしてしまいましたが、おかげ様で先日大工さんの仕事はほぼ終わり、素敵な空間の仕上がりが間近になりました!
残りは壁塗り。色は白と決めましたが、真っ白な空間は精神的に良くないらしく、大工さんが
カラーの自然塗料を分けてくれました。これを白の塗料に1%混ぜて、オフホワイトにします。
塗料は、乾いたあとに子供が舐めても安全で、ローズマリーやユーカリなどの精油も入っていていい匂い。雨の日は家族で壁塗りとなりそうです。
(ドイツAUROの緑と黄色の自然塗料。これらを白に混ぜてオフホワイトにします。)
今回の屋根裏改修によって、新しい空間づくりに自分たちが関われたという喜びはもちろんのこと、身体に害がない自然塗料の選択や、木材資源を長期間使うことで森を守る
「150年もつ家をつくる」という考え方など、大工さんから多くのことを学びました。
私たち牧野農園も、農薬を使う場合は有機JASに登録されている環境負荷の少ないものを選び、今後農薬だけに頼らない農業をめざして頑張りたいと改めて思いました!
そして、大工さんが手がけたお家が150年という長い歴史を刻んでいくように、私も今住んでいる農村集落に紡がれている、「自給・修繕・おすそ分け」の文化を絶やさないよう、
自然体で豊かな暮らしをとことん楽しみ、のどかさを次世代に残していきたいなと思います!
(屋根裏部屋に通気口をつけているところ。手前は隣の農家さんの畑とスモモの木。)
牧野萌(まきのもえ)
北海道 蘭越町
1983年宮城県生まれ。宮沢賢治に憧れ岩手県立大学で環境政策を学ぶ。震災後、野菜を作る勉強をしようと料理人の夫と1歳半の娘と仙台から移住。蘭越町で研修を受けた後、就農、「牧野農園」を開く。トマトを選んだのは、夫が得意なイタリア料理に使えるという理由も大きい。