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2016.05.13

クルクル、キコキコ、ぽとぽとの季節

今年もこの季節がやってきました。

素朴な種まき機が奏でるクルクル、キコキコ、ぽとぽと、お米の種まき。
一年に一度しか味わえないなんとも愛おしい仕事なのです。

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この素朴さ、たまらないでしょう?

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種まきに至るまではちょっとした準備が必要なのです。

STEP1: 種もみを購入後、60℃のお湯に10分つけて病気の予防→脱水
STEP2: 比重1.15の塩水につけて浮いてきた軽いお米を取り除く→脱水
STEP3: 16℃の水に浸し発芽を促進、お米がムクムクッと膨らみ(これをハトムネと呼ぶ)、ちょっぴり発芽→脱水

この脱水に使うのは自家用洗濯機。
洗濯機にお米を入れる違和感ったらありませんが。
これらの準備と育苗を田植えの予定日から逆算して行います。
田植えのタイミングは今日まいたお米たちが葉っぱを4枚だした時。
無事に旅立てるか緊張の日々が続きます。

初めてだった去年のお米づくり。
霧が立ち込める気候や、四万十川に注ぎ込む沢の水、土中の多様な微生物など自然の助けを借りてとてもおいしいお米を収穫することができました。今年はお客様にもう少しお届けができるよう、約3反だった田んぼを5反に増やすことに決めました。

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雨に干ばつ、イノシシ、鹿、雑草、台風。。。。さて勝負はここから。

この秋にはおいしいお米をお腹いっぱい食べるべく、毎日田んぼに向かいます。
とびきり美味しいお米なら3杯はいけちゃうのです。
そうそう、農業研修時代の私のあだ名は、
「おかわりミホちゃん」でした。余談です。

2016年の挑戦者のみなさん

challenger

北川美帆

北川美帆(きたかわみほ)
高知県 中土佐町

1976年 神奈川県生まれ。15年間、国際線のキャビンアテンダントとして勤務した後、「自然の中で感じる豊かさを自分の豊かさとして生きたい」という思いが生まれる。2年間の研修を経て、2015年、研修時代に知り合った夫とともに高知県で就農。農業のテーマは、子供たちと母親世代の食育。生命力に溢れるお米や野菜を食卓に届けること。また、畑や自然の中で行う様々な体験型イベントも展開していきたいと考えている。

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