2016.11.03
夢の給食出荷
ついにこの日がきました!
私たち夫婦がかなえたかったこと、地元の学校給食へのお野菜の出荷です。
ここ中土佐町は地元の食材を学校給食に使うことに多大な努力を注ぐ町。
子供たちには地元のものを、体によくおいしい旬のものを、
と農家とのやりとりに役場や給食センターの方は走り回っているのです。
カツオにはじまり秋刀魚やサバにかちり(地元じゃこ)、
それに名物の四万十七面鳥や地元野菜、良質なお米など。
給食で七面鳥が食べれるなんて何て幸せな子供たちなの!
月に1度程度出されるパンに至っては、一般的に給食で使われる冷凍パンではなく、
その日の朝に焼いたパンというこだわりよう。
そして食べた子供たちの反応を聞き、改善につなげる姿勢にはもう脱帽です。
そんな給食に私たちも貢献したいとずっと想いを温めていました。
そしてついに訪れた出荷第1弾は、ジャガイモとにんにく。
量は多くないですが、私たちが育てたお野菜が、
地元の保育園、小学校、中学校の子供たちの口に入るところを想像すると、
何とも言えない嬉しさがこみ上げてきました。
微力ながら、あ~、未来につながる一歩だなあと。
しかし、まだ栽培が安定しない私たち。
役場: 「小松菜は月末の○○日に出荷できそうですか?」
よりこんぼ:「あ~、今はまだ苗が小さいけど生長のスピードによっては、
出せるかもしれません。お返事急ぎますか」
役場: 「ぎりぎりまで待ちます!」
よりこんぼ:「(後日)ごめんなさい、まだ大きく育っていないので出すのは
無理そうです。」
役場: 「分かりました、またお願いします!」。。。
こんなやりとりは日常茶飯事。
子供たちのため、地域のため、私たちも頑張らなくちゃと力をもらっています。
農家になってよかったとつくづく感じた出荷初日でした。
北川美帆(きたかわみほ)
高知県 中土佐町
1976年 神奈川県生まれ。15年間、国際線のキャビンアテンダントとして勤務した後、「自然の中で感じる豊かさを自分の豊かさとして生きたい」という思いが生まれる。2年間の研修を経て、2015年、研修時代に知り合った夫とともに高知県で就農。農業のテーマは、子供たちと母親世代の食育。生命力に溢れるお米や野菜を食卓に届けること。また、畑や自然の中で行う様々な体験型イベントも展開していきたいと考えている。