2016.10.16
お芋で泣きました
あ~、たまらない。
たまらなく芋を愛おしく思えた一日でした。
9月から続いた長い長い雨の日々。
乾燥が好きな土の中のサツマイモたちが一体どうなっているのか心配で、
でも晴れ間が訪れることはなく掘ることもできず、ただサツマイモのツルと葉を眺めては、
姿を見られないお芋を思いため息ばかりついていました。
腐ってしまっているだろうか、病気になっているだろうかと。。。
そしてついにやってきた2日間の晴れ予報。
サツマイモたちとの対面の日でした。
ゴロンゴロンと出てくる出てくる元気でぷっくりなお芋たち!
私にはお芋が笑っているように見えました。
え~、そりゃないだろうと思うかもしれませんが、
「わーいお日様だ~!あら美帆さんこんにちは、私たちは大丈夫よ」
っていう顔に本当に見えたんです。本当に。
芋堀りでこんなに感激する自分に驚きでした。
だって、手探りで自信もない新米農家の畑で、
しかもお芋にとっては居心地の悪い天気の中こんなに力強く育ってくれたのですから。
お芋1つひとつにありがとうを言い、じんわり涙がでてきた今日のお芋堀りでした。
お客様のもとにお嫁にいくのは数か月後。
大切に保管し甘味が増すのを静かに待ちます。
今日のは安納芋。
今年は安納芋、土佐紅金時、紅あずまの三種を育てました。
北川美帆(きたかわみほ)
高知県 中土佐町
1976年 神奈川県生まれ。15年間、国際線のキャビンアテンダントとして勤務した後、「自然の中で感じる豊かさを自分の豊かさとして生きたい」という思いが生まれる。2年間の研修を経て、2015年、研修時代に知り合った夫とともに高知県で就農。農業のテーマは、子供たちと母親世代の食育。生命力に溢れるお米や野菜を食卓に届けること。また、畑や自然の中で行う様々な体験型イベントも展開していきたいと考えている。