2016.05.27
葉っぱが黄色くなる「気配」!?
農業を始めて2年目を迎えました。
驚くほどよくできたものもあれば何度植えてもうまくいかないものもありました。
毎日がWow!!とアチャ~の繰り返し。
「物事は失敗から学ぶ」とよくいうけれど、
困ったことにうまくいかなかった理由が分からないことがほとんどなのです。
気がつくと葉っぱがみるみる黄色くなり、虫に食べられ消えていく。。。なんてことも。
研修時代に師匠の山下一穂さんが、
「葉っぱが黄色くなってからでは遅い。黄色くなる気配に気づかないと」
と言っていました。
黄色くなる「気配」。。。。黄色くなる一歩手前。
うまくいかない時はきっとお野菜からはサインがあったはず。
根に酸素がいかず苦しいとか、水に浸りすぎて弱っているとか、
養分が足りず息切れしているとか。
口をきけないお野菜と向き合うには様々な原因を想像し、積み重ねる経験から
確信に変えていかなければいけないのだと痛感しています。
でも、この口のきけないお野菜から自然の仕組みを想像することや、
目に見えない土の中を想像することはたまらなくワクワクするとこ。
だって人間が分かっている自然の仕組みなんてほんのほんの僅か。
現に存在する微生物や酵素の数で人間が分かっているのは
ほんの1パーセントにも満たないといわれています。
そんな膨大な微生物や酵素が相互に作用しあったりバランスをとったりして
作物にも影響しているなんて未知の世界。
そんな人間には分からない相手が仕事だなんて超クリエイティブだと思うんです。
想像と確信の中から食を生み出す農業ってカッコいい~と思う瞬間なのです。
明日も未知の世界に想像を巡らせに畑にいくぞ~!!!
あ、これが昨日のWow!!
絶品インゲンが鈴なり!
そして最近のアチャ~
こんなに花が咲いたのに、実がひとつも付かず。。。
空豆の炭火焼きの夢やぶれる。
北川美帆(きたかわみほ)
高知県 中土佐町
1976年 神奈川県生まれ。15年間、国際線のキャビンアテンダントとして勤務した後、「自然の中で感じる豊かさを自分の豊かさとして生きたい」という思いが生まれる。2年間の研修を経て、2015年、研修時代に知り合った夫とともに高知県で就農。農業のテーマは、子供たちと母親世代の食育。生命力に溢れるお米や野菜を食卓に届けること。また、畑や自然の中で行う様々な体験型イベントも展開していきたいと考えている。