2019.10.20
新規就農者は農業技術をなめとる
「新規就農者は農業技術をなめとる」、故山下一穂さんが講演会でこう言っていたのを妙にはっきり覚えています。
そんな山下さんの元で研修を受けた千葉さんの元で研修していたのですが、千葉さんからは「就農してしばらくは営業行ってる暇があったら畑に行け」と口酸っぱく言われました。
そんなことを頭の片隅、いやど真ん中に置いて(笑)、就農1年目はひたすら畑に出て、時間を見つけてたくさんの農家さんの畑を見学させてもらい、その度に自分の技術や知識のなさに撃沈し、休日も平日の朝夜の時間も返上して自分なりに勉強した結果、2年目の今年は畑を大きく改善することができました。
また取引先も1年目の始めは直売所しかなく苦労しましたが、色々な方の紹介で順調に増やしていけてます。
「まだまだ質の良い有機野菜は少ないから、それが作れるだけで簡単に取引先は見つかるんだよ。」という山下さんや千葉さんの言うことを実感する一方、今後日本での有機農産物のマーケットはどうなるんだろうか?という不安も持っています。
日本のオーガニック市場は、まずは提携や個人宅配から始まり、大地を守る会のような宅配業者が台頭し、最近はイオンが力を入れているように思っていて、イオンが安定して栽培できるようになると流れがまた大分変るのではないかと考えています。
有機野菜だから高くて当たり前の時代は近いうちに終わるんじゃないかと思うし、日本でのオーガニック市場が大きくなることについても疑問視しています。
そうやって将来への不安を感じながら悶々悶々考えて、結局また「技術」に帰り着きました。
僕は時代の流れとかはさっぱり分かりませんが、自分の農業技術を確立させてガッツリ野菜を作ることができていれば、市場がどうなったとしても対応していけると思っています。
今年も反省点山盛りなので冬の間に対策を練っていこうと思います!
彼岸花咲きました!
今年も草との闘いが終わりました、嬉し~~。
いなべの農家仲間が除草のラップをyoutubeでリリースしてました笑。
個人的にめっちゃツボです、皆様ぜひcheck it out!
https://www.youtube.com/watch?v=NrTfMsboxzI
川崎亮太(かわさき りょうた)
HATAKEYA
三重県 いなべ市
1986年埼玉県生まれ。青年海外協力隊でエチオピアなどで暮らした経験や、環境問題への関心から、有機農業を始める。神奈川県の「NO-RA〜農楽〜」千葉康伸さんの元で3年間学んだ後、2018年3月、妻と共に「HATAKEYA」を開く。徹底的に学び、「有機だから」という言い訳なく胸を張れる野菜を作ることが目標。