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2021.10.21

自家採種で強くなる。

10月上旬、気持ちのいい秋晴れが続く、ここ和気町。

というより!全然雨が降りません!
9月中旬からこれまで3週間ほど一滴の雨も降らず、畑の土はカラカラ、ガチガチ。
秋雨前線とやらはどこへ行ってしまったのか!

生育中の秋冬野菜も、かなりのスローペース。
日中は厳しい日差しに萎れてしまいそうになりながらなんとか耐え忍んでいます。

振り返ってみると今年は本当に天候に悩まされています。

1月はマイナス10℃を記録し、ソラマメやエンドウは霜枯れでかなりやられてしまいました。梅雨入りは例年より3週間も早く、収穫直前の大麦に赤かび病がでないか、生育初期の夏野菜が根腐れしないかと気が気じゃない日々を過ごしました。そして8月中旬、2週間近く降り続いた雨。夏野菜最盛期に長雨と日照不足でかなり影響が出ました。これが秋雨前線だったのかな?

就農1年目、厳しい天候に何度も心が折れそうになりましたが、そんな中でも作物は実を結び、種を残してくれています。一年やそこらで変わるものではないと思いますが、厳しい環境を生き抜いた個体から種を採ることで生命力の強い遺伝子を残せるのではと思っています。

そして作物だけでなく自分自身も少し強くなったような気がしながら、また種を蒔きます。
種を継ぎ、共に暮らすように作物と向き合います。

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(夏に採種した岡山サラダ菜の種(上の写真)。無事発芽!(下の写真))

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(たくさんの実りをくれたヴィオレッタ・ディ・フィレンツェ。右側が、大きく実らせた自家採種用で、通常食べるのは、左側のサイズ)

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(そして、自家採種した種。また来年会おう!)


organic farmつちのわ
instagram:@tsuchi_nowa
facebook:@organic farm つちのわ

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川口晃平

川口晃平(かわぐちこうへい)
organic farm つちのわ
岡山県 和気町

1987年大阪府生まれ。気候変動への危機感から環境問題に関心を持ち、家庭菜園を始める。土から生まれ、土に還る命の営みや、土壌生態系の美しさに感動し、農業を生業として美しい自然環境を守りたいと考え、就農を決意。研修を経て、2020年9月「organic farm つちのわ」を開業。無農薬・無施肥・自家採種を基本とした自然栽培で、⻨・大豆・露地野菜の栽培を始める。

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