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2018.06.02

大切なのは人との縁。その①

沖縄でマンゴー栽培をするための土地(ハウス)探しの第一歩は、
役所の農業委員会を訪ねたことでした。

挨拶して用件を話すと、席から離れる事なく一言。「裁判所。」
「はっ?行けってこと?」
なんと、裁判所が情報を持っている訳あり物件を当たれということでした。

行きましたよ!でも土地勘のない私にはちんぷんかんぷん!
そこで、「住む」プラス「畑の出来る」土地を探そうと不動産屋へ行き、
色々見て回ったけど、ピタッとくるものと出会えず。
同時に、農業フェアや役所関係の勉強会に参加して出会った農家さんを訪ねて
土地情報をもらえるようにお願いしたり、知り合いであるJA関係の人に協力してもらったり、
とにかく可能性がありそうなら足を運びました。

いくつか決まりそうになったものの、
木を植えるのは駄目とか、地元の者じゃないから駄目とか、
値段が折り合わなかったりとか、契約書の条件が合意できなかったりとか、
研修という名のタダ働きをしないと駄目と言われたり…
などなど本当に書ききれないほど色んな事がありました。
あのころの私がデスノートを持っていたら、何人の人の名前を書いたことか!

それでもその後、沖縄で知り合ったマンゴー農家さんから仕事を紹介してもらい、
その職場で、土地を貸してもいい方がいるという情報をもらうことができました。
4年かかりましたが、今のハウスにたどり着いたのだから、
やっぱりどれも、振り返れば無駄ではなかったと思えるようになりました。
途中で挫けなくて良かったです。

沖縄は梅雨になりました。
洗濯物も乾かない湿度なので、ハウスの中がムレムレにならないように気をつけています。

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(マンゴーすくすく成長中。前回のブログで紹介した時は1.5cmでした。)

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(ハウスの中の温度)

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上林由香

上林由香(かんばやしゆか)
沖縄県 名護市

1967年京都府生まれ。関西で保育関係の仕事を20年経験した後、沖縄県立農業大学校で果樹を学ぶ。2015年、名護市で樹齢20年のマンゴー30本が植えられたハウスを借り受け「ゆいゆいハウス」を開園。家族のいる関西と行き来しつつ、販路も広げたいと考えている。

写真家の眼 上林 由香

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