SHARE THE LOVE

2018.04.12

沖縄でマンゴー作ってます!

challengers10_-kanbayashi_sp

はじめまして、上林です。まずは、生い立ちから(笑)

出身は京都市。企業で農薬研究者をするサラリーマンの父と、専業主婦だけど色んな事にチャレンジする母。両親は共に香川県出身。
4人兄弟の2番目。学歴至上主義の教育ママゴンのもと、「親に食べさせてもらってるうちは発言権なし」の圧政の下、漫画家をめざし出版社に投稿した10代。

保育士(家から出るため、資格を取っておけば食べられると思い取った)をしながら東京の出版社に通った20代前半。やってみて分かる自分の限界。
人生の方向転換を考えた20代後半。30代前半の想定外の不妊治療。
夫婦2人の人生を選択して、何をするか。興味のあることを片っ端からかじってみる、彷徨った30代後半。

40歳を過ぎ、『食べることが好き』から、『作って食べたい。食べさせてあげたい』と思うようになり、作るなら桃かマンゴーがいいとマンゴー作りを学べる沖縄の農業大学校の1年間のコースに単身入学。入学時から畑andハウス探しをスタート。
泣いたり、笑ったり、悔しかったり、人間不信になりながら(BGMはミスチルのHANABI)、4年目にして今のハウスと巡り合う。今年で3回目の収穫。
ハウスは生活できる広さではないのでアルバイトしながら、休みの日に農業。

2017年に、同じように女性1人で農に関わっている方々と、お互い助け合ったり、励まし合ったり、新しい事にチャレンジしようと『アグリ女子の会』を立ち上げ、4人から現在8人に増殖中。
今年は9月のマルシェにむけて加工品を作ったり、12月の沖縄大学校の農大祭に出店する予定。
これから親の介護、遠距離夫に何か起こるとか、自分の健康問題、ハウスの持ち主から使用を停止させられるなどない限り、マンゴー作りを頑張る。(BGMは槇原敬之の遠く遠く)

40歳過ぎてから、主婦で女1人でも、土地もなく、地縁もなく、ないないづくしでも、やりたい気持ちがあって諦めなければ道は開けると思う。
始めから周りに理解されたり、応援された訳ではなかったけど、馬鹿みたいに一生懸命だと、気にかけてくれたり、力を貸して下さる方もいる。世の中捨てたもんじゃないと思う。
感謝する気持ちを忘れず、今のハウスはいずれ持ち主へ返さないといけないので、期限付きのマンゴー作りをしながら、もし、いつか関西に帰っても沖縄や農に関われるようなライフスタイルを考えていきたいと思っている。

uebayashi1-1

uebayashi1-2

(今咲いているマンゴーの花)

challenger

上林由香

上林由香(かんばやしゆか)
沖縄県 名護市

1967年京都府生まれ。関西で保育関係の仕事を20年経験した後、沖縄県立農業大学校で果樹を学ぶ。2015年、名護市で樹齢20年のマンゴー30本が植えられたハウスを借り受け「ゆいゆいハウス」を開園。家族のいる関西と行き来しつつ、販路も広げたいと考えている。

写真家の眼 上林 由香

過去の記事を読む

BACK TO TOP