2021.08.13
地域コミュニケーション、まずは挨拶!
先日、上久我へ移住して初めて、集落内で行われる道路や神社の草刈り作業がありました。僕の住む富沢という集落は、16戸あり30人ほど住んでいて、各家の代表者が草刈りや清掃などの行事に参加します。
七月は、植物の生育がもっとも旺盛な時期です。道端や畦から道路に侵入してくる雑草たちを狩らないと交通や生活に支障が出るため、住民達で共同作業が行われます。先輩達が刈っていく後をついて回り、草刈りするコースやポイントを覚えながら、作業は1時間ほどで終わりました。90歳を越えた先輩は鎌ひとつでせっせと刈っていて、暑い中、草に立ち向かう姿勢には本当に脱帽でした!(いつか先輩の草刈りスタイルとコツを伝授してもらって習得したい!)
(移住後、初の草刈り共同作業!8時集合でしたが、15分前には全員揃って草刈りスタート。田舎の人は集合が早いです。)
移住する数ヶ月前に、今回七月下旬に行われた草刈りをはじめ、年間の行事をお知らせしたり役割を決める会議のために富沢の住民が集まったとき、僕たちが紹介される機会がありました。初めて富沢に住む人達とお会いする日、この時になるべく全員の顔を覚えておかなければなりません。
というのも、地域コミュニケーションの基本は何と言っても挨拶だからです。富沢の中ですれ違う方には、通りすがりの地区以外の人であろうとも、とにかく挨拶を交わすよう心掛けていました。車ですれ違っても軽く会釈する。遠い街中で会ったとしても、相手が顔見知りであれば挨拶しなければなりません。これは田舎暮らしの基本かもしれません。自分も田舎で育ったおかけで、自然と挨拶の仕方が身につき大切さを覚えることができました。
生まれた時から終生同じ地区に住む人も多く、濃密な人間関係が続いていくから、無用のトラブルを避けるためにも日頃からコミュニケーションを取り、敬意を表していくことが大事だと富沢に来て改めて思わされました。挨拶は小さな共同社会を維持していくためにも必要な事だと思います。
富沢の人達に自分の意思や、取り組みたい農業をどんどんアピールしていきたいところではありますが、まずは富沢のことをもっと知って、住んでいる人達の名前と顔を覚えて、やるべきこと一つ一つこなしていきたいです。
共同作業終わりに先輩達の農業話を聞きながら一杯酌み交わす日を夢見つつ!
今回のBGMはこちら
Stevie Wonder「A Place In the Sun」
芽吹音農園
instagram:@mebukune_farm
石原潤樹(いしはらじゅんき)
芽吹音農園
栃木県 鹿沼市
1992年栃木県生まれ。有機農業界の先駆者である「霜里農場」(埼玉県小川町)の金子美登さんに感銘を受け、研修生として師事。2018年4月、「芽吹音農園」を開く。農薬・化学肥料・除草剤を使用せず、さつまいもを中心に自家採種・固定種の露地野菜を栽培。週末は仲間達とおでん屋を営み、採れたての野菜を提供する。野菜を育てる過程や生活において、仲間、地域、自然とより深く有機的につながることを願い、畑に立つ。