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2021.06.18

今の農業スタイル①〜西沢町との出会い〜

6月に入り暑く感じる日が多くなってきました。
メインで栽培しているさつまいもの定植もはじまり、秋冬の楽しみも少しずつ増えていきます。

僕は今2つの地域で農業をしています。今回は、拠点を構える前にはじまった農業を紹介していきたいと思います。

そこは、就農当初から作付けしていて今住んでいる場所から車で10分ほど走った隣町にある西沢町という小さな里山に囲まれた地域。農業をはじめる前なかなか農地が見つからずにいたのですが、ある時、市の職員さんの紹介で一本杉農園(小麦づくりからはじめ地元のたくさんの方に愛されている大人気のパン屋さん!お近くに来た際は是非食べてみてください!)を営んでいる大樹くんとの出会いがありました。活き活きとした姿が印象的だった大樹くんの農業や地域づくりに対する思いにとても刺激を受け、共感を得ました。
農地探しは一旦横において、一本杉農園で働きながら農地探し、基盤や人脈づくりをしていくことを決め、実際にパン屋の店頭に立ったり、畑で麦や野菜をつくり野菜とパンセットで配達したり、働いていく中で今後の自分の野菜を販売していくイメージもつかむことができました。自然と周りの農家さんとのつながりも増え、貸してくれる畑もみつけることができ、導かれるように不思議なご縁と出会いで西沢町での農業がはじまりました。

トラクターや管理機などの機械も周りの農家さんにお借りしながら、今では約4反歩の畑で、さつまいもを中心に年間40〜50品目の野菜を露地で育てています。
この町で週末は仲間達(大樹くんとこれからブルーベリーで就農予定の海くん)と採れたて野菜を使ったおでん屋”湯気”を営業しながら、八百屋、飲食店、個人の方々へ野菜をお届けしています。

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今年のさつまいも定植。
ベニハルカ、紅あずまから定植、中旬にはムラサキ、初の金時を植えていきます。
借りている畑は石ころが多く痩せた畑が多かったので、無肥料でもある程度育つさつまいもをメインに選びました。あとは長く貯蔵もできて、子供達も喜んで食べてくれたのが選んだ理由でもあります。なにより焼き芋にして食べた時のほっこり感が好きでお茶の時間を豊かにしてくれるのも最高ですね笑

次回は、拠点探しから移住を経て今後取り組みたい農業のかたちを紹介していきたいと思います。

今回のBGMはこちら。集中したい時によくかけてます♪
Brian Eno「An Ending (Ascent) (Remastered 2019)」

芽吹音農園
instagram:@mebukune_farm

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石原潤樹

石原潤樹(いしはらじゅんき)
芽吹音農園
栃木県 鹿沼市

1992年栃木県生まれ。有機農業界の先駆者である「霜里農場」(埼玉県小川町)の金子美登さんに感銘を受け、研修生として師事。2018年4月、「芽吹音農園」を開く。農薬・化学肥料・除草剤を使用せず、さつまいもを中心に自家採種・固定種の露地野菜を栽培。週末は仲間達とおでん屋を営み、採れたての野菜を提供する。野菜を育てる過程や生活において、仲間、地域、自然とより深く有機的につながることを願い、畑に立つ。

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