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2015.07.22

自分のスタイルを見つけること…

こんな仕事をしたい!こんな風に仕事をしたい!
それぞれに思い描くものは違いますね。
今日は、私たち「風の色」が大切にしているスタイルをご紹介しましょう。

CSAという言葉を聞いたことがありますか?
CSA=Community Supported Agriculture(地域支援型農業)。

簡単にいうと、
「ジモトの農家が地域の食卓を支え、地域の食卓がジモトの農家を支える」
という考え方です。
生産者と消費者が直接繋がる関係を作り、
畑の恵みを生産者と消費者がシェアするようなイメージと言えば分かりやすいでしょうか。
畑を真ん中に置いて、消費者も生産者も畑の仲間になるという感じです。

6_kazenoiro_csa

(柏のまちをキャンパスにする「柏まちなかカレッジ」で、CSAについて学び合っています)

具体的には、仲間になってくれた消費者は農家との年間契約をし、料金を前払いします。
そうすることで、消費者の方々は、とれたての本当に安心できる野菜を手に入れることができ、畑をより身近に感じることができるようになります。
そして、生産者は、計画的に栽培に専念することが可能になり、
安定的に無駄なく、顔の見える関係があるので野菜を届ける相手を想いながら
ストーリー性のある栽培ができるようになります。

天候不順や虫による被害などのリスクを両者で共有することもありますが、
豊作も共に喜べる関係も作ることができます。
(ちなみに露地野菜が基本の私たちは、2・3月はお休みです。
これもみなさん理解してくださっています)

私たちは、農業は私たちの暮らし方、生き方を豊かにしてくれるツールの1つだと
考えています。人と繋がることでお互いがお互いの暮らしを豊かにしてくれる…
その一つの表現が「農業」だと捉えています。
とても自分勝手な考えのように思えるかもしれませんね。。。
でも、自分たちが無理をしていては、農業の魅力も、
畑を通して季節を感じられることの豊かさも伝えることはできません。

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前回のブログ でご紹介したジモトのイベントの数々も、
ジモトの管理栄養士を目指す学生を中心とした授業の講師をさせていただくのも、
ジモトの「地産地消協議会」と言う活動に参加しているのも、
若者サポートステーションと言う、自分に合う職業を求めて
農業体験をしたいという人を受け入れるのも、
大学の卒論で「農」を取り上げたいと思う学生の相談にのることも、
小学校の食育の授業に参加することも、
介護施設のお年寄りをお芋掘りなどにお呼びすることも、
すべては人との繋がり、CSAを大切にしているからなのです。
そうして、人と繋がることが心地いいのです。

畑を通して、人の輪が広がる…
遠回りのようで、自分たちが大切にしたいスタイルを大事にしながら、
「風の色」と一緒に暮らしを楽しむ人が増えていくことで
私たちも農家としても自立できてきたように思います。

自分のスタイル…それは自分で決めることができるのだと思います。

その他の挑戦者

  • 大野收一郎
  • 佐藤友明
  • 千葉治
  • 宮﨑康介
  • STL編集部

challenger

今村直美・細渕有里

様々な人とつながる畑に
今村直美・細渕有里(いまむらなおみ・ほそぶちゆうり)
千葉県 我孫子市

まわりのみんながつながり、支えあっていく畑作りを目指す。6年前に2人で就農。今村さんは1970年生まれ千葉県出身、細渕さんは1986年生まれ埼玉県出身。

写真家の眼 今村直美・細渕有里

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