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2015.11.16

相談しながら決めていくこと

朝晩はすっかり冷え込むようになりました。
朝露もしっかり降りるようになり、陽が落ちるのも早くなりました。
季節が動いているなぁと感じます。

畑では色んな秋野菜が育ってきています。
実はよく聞かれる質問なのに、いつも何となく答えていることがあります。
それは…

「年間、何種類くらいの野菜を栽培しているのですか?」

という質問です。数えればいいようなものなのですが、毎年育てているものが変わるので、なんとなく億劫がってしっかり数えたことがありません。

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風の色では、栽培する作物や品種は、2人で相談しながら決めていきます。
前年に栽培をして感じたこと、課題だったこと、味、見た目、作業性、
お届けしたご家族の反応などなど。それらを思い出しながら、相談していきます。

今、畑にある野菜たちをざっと見てみると…
大根4種・カブ3種・ナバナ・ブロッコリー2種・カリフラワー・キャベツ3種・玉ねぎ3種・にんにく3種・コマツナ2種・ほうれん草3種・水菜2種・赤からし菜・ルッコラ・春菊・べかな・えん菜・ターサイ・チンゲンザイ・ミニ白菜・壬生菜・人参3種・じゃがいも2種・さつま芋・里芋・マメ類3種・ネギ3種・アスパラなど…

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同じ作物を栽培していても、2人が感じることは必ずしも同じとは限りません。
気候条件や、栽培する畑の場所によっても変わってきます。記憶のあやふやさもあります。
そんな時こそ、凸凹コンビの2人でやっている威力が発揮されるのです。

色んな視点から自分たちの畑を見ること、そして相談し合うこと。
当たり前のことですが、大事なことだと感じています。

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先日もこんなことを相談して決めました。

現在、宅配で野菜をお届けする場合は、それぞれの野菜をビニール袋に入れています。
私は以前から出来ればビニール袋をあまり使わない方法でお届けしたいと思っていました。
細渕さんは、やはり野菜の鮮度のためにはビニール袋の利用は仕方がない、
でも経費がかさむことも事実だと考えていました。

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野菜を受け取るメンバーの反応も様々です。
「丁寧に包装されていて、作り手の思いが伝わる」とか、
「ビニール袋にそんなに入れなくても…」とか。

ありがたいことに宅配件数も増えつつあり、栽培時間を今まで以上に確保するためには、
出荷作業の見直しが必要だろうということになりました。
出荷作業はとても時間がかかりますから。。。
そこで袋詰めについても、経費の面からも考えて新たな対応策を取ることになりました。

来年度からは、新聞紙をもっとうまく利用して野菜の水分の蒸散を防ぎ、
一つ一つの袋詰めはしない。ただ、土がついているものなどは今まで通り袋に入れよう。
直接お届けしている方には、お届け用のカゴを事前に渡しておこう。
野菜を受取った人たちにとっては保存の一手間が増えるので、どうしてスタイルを変えたのか説明をしっかりして理解をしてもらおうということになりました。

また、あわせて保存の仕方なども伝えていきたいと考えています。
こうすることで、また一つ、皆で畑を支えているんだという気持ちが強くなってもらえたらいいなぁと思っています。

小さなことも、お互いが納得するまで相談し合う。
時には結論にたどり着くまでにものすごい時間がかかることもありますが、
経験も後ろ盾にしていい方法を探して行く。それはとても大切なことだと感じています。

その他の挑戦者

  • 大野收一郎
  • 佐藤友明
  • 千葉治
  • 宮﨑康介
  • STL編集部

challenger

今村直美・細渕有里

様々な人とつながる畑に
今村直美・細渕有里(いまむらなおみ・ほそぶちゆうり)
千葉県 我孫子市

まわりのみんながつながり、支えあっていく畑作りを目指す。6年前に2人で就農。今村さんは1970年生まれ千葉県出身、細渕さんは1986年生まれ埼玉県出身。

写真家の眼 今村直美・細渕有里

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