2015.05.18
いつでもwelcome!
みなさん こんにちは。
4月に続いた雨もようやく落ち着きましたね。気温もぐんぐん上がっています。
畑では夏野菜の定植が始まっています。
続々と苗が植えられ、畑があっという間にエネルギッシュになるこの季節。
私たち農家の身体はへろへろになりますが、心はどんどん満たされていく感じがします。
エダマメ、インゲン、ズッキーニにキュウリなどの定植が終わりました。
この後には、トマトにピーマン、ナスにカボチャなどが畑デビューを果たします!
想像してみて下さい。一日中、苗を手に土に向き合っています。
背中や腰が痛くなって、なんとなく汗臭くて…でも陽が落ちるころ。
くたくたになりながら感じる風、見上げる空、家路を急ぐ車で聴く音楽、
家で帰りを待っている愛犬モモの無情の「お散歩へ行こう~のワン!」、
お散歩から戻ったときには聞こえてくる「お疲れ~」の家族の声。
どれもこれも愛しく感じるのです。そんな時が、
「あ~、農家になってよかったな!」って、心から素直に言える瞬間です。
風の色の畑では、大切にしていることがあります。
それは、「いつだれが来てもいい畑にしよう!」ということです。
いつだれが来てもいいように…、薬を使うのはよそう。
いつだれが来てもいいように…、心はオープンでいよう。
そう二人で決めています。
そのお蔭か、畑には本当に多くの方が訪れてくれます。
週5日は畑に出ていますが、2人だけで作業する日は、1日あるかないかです。
畑の仕事を手伝ってくれる地元の援農の方々、シニアの方々、私が指導している
大学のゼミ生、自分の生き方を探し求めている若い人、そして野菜を届けている
人たちなどなど。畑には笑い声が響きます。
その声がいい影響を及ぼしているのかどうか分かりませんが、
畑の土は年々良くなり、作物も良く育つようになりました。
それを実感できたのは5年を過ぎたころからでした。
私たちは化学肥料も使いません。
「米ぬか」を中心に、「油かす」「鶏ふん」「カキガラ」の4種類を基本に、
あとは緑肥や残渣などを畑に施す程度です。道を通りがかる人に、
「この畑は草もすごいのに、不思議と野菜ができるよね~」とよく言われます。
地元の方たちは私たちの畑を案外見守って?!くれているんですね。
極めつけが、「だいぶ栽培が上手になってきたね~」と言われることも…。
最近では、作業場のハウスまで来て、「コマツナ下さい」「あの大根、まだですか?」
と立ち寄って下さる方も増えました。
人が人を呼ぶ、心地よい空間が自然と人を呼ぶんだと思っています。
人と畑がお互い寄り添いながら暮らしていける。
そんな畑を目指したいものです。
ここまで読んでくださったあなたは、きっと風の色の畑をのぞいてみたくなったはず!
そう思ったら、思い切ってぜひ遊びにきてください!
一緒に夕方の風を感じましょう。
様々な人とつながる畑に
今村直美・細渕有里(いまむらなおみ・ほそぶちゆうり)
千葉県 我孫子市
まわりのみんながつながり、支えあっていく畑作りを目指す。6年前に2人で就農。今村さんは1970年生まれ千葉県出身、細渕さんは1986年生まれ埼玉県出身。