2018.05.30
アボカドのこと
アボカドと一口に言っても、
いったいどのくらいの人がアボカドに品種があるって知っているのだろう?
実はアボカドには千種以上の品種があるのです。
私達がスーパーで購入するアボカドは、ほぼ間違いなくメキシコから輸入されている
「ハス」と言う品種です。
アボカドにも勿論旬の季節があるのに年中買えるし、
本来200〜300グラムの大きさに育つけれど、お店で買うのはもっと小さい。
と言うことは、収穫時期よりかなり早くに収穫していることは簡単に予想できます。
=ホントの美味しさを知らないってことにもなります。
私も樹上で収穫期までおかれたアボカドを、今勤めているアンファームで初めて食べるまで、
本当の美味しさを知りませんでした。
今まで食べてたアボカドって何やったんやろう〜〜(>人<;)
何なん?このクリーミィな舌触り!
めっちゃ美味しいやん〜〜!!と衝撃を受けました(笑)
この美味しさをみんなに知ってもらいたい!
栽培にあまり手間がかからないから、たくさんの人にアボカドを育てて欲しい!
そんな気持ちで、社長と始めたアボカドの産地化プロジェクト。
現在メンバーは40名を超えていて、私の住んでいる三豊市以外にも参加者がいます。
メンバーがそれぞれの地域でも仲間づくりをして下さっているので、
実際はもっと多くの方が参加してくれているようです。
耐寒性や収穫時期が違う品種を色々植えて、ここ香川の気候で育てやすい品種や
それぞれの品種の癖や性格なんかも観察しつつ、メンバーの皆さんと実現したいと頑張ってます。
なのに!この冬の寒さは半端なく、−7℃に近い寒さが何日か続き、
耐寒性−5℃の品種でさえも、昨年定植したものは根から枯れたものも多く、
一昨年定植したものは葉っぱや枝が枯れてしまいました。
(無惨にも寒さで枯れてしまったアボカド達)
かなり木もしっかり育っていたので、今年の収穫には期待していただけにガックリしたのですが、根っこが生きてたものは、今はもう葉が生い茂った状態にまで復活しました!
(3ヶ月後に、奇跡の復活?を遂げた逞しいアボカド)
本当にアボカドの生命力には驚かされます!
この冬の寒さの教訓を活かし、来年の冬に向けて更なる寒さ対策を考えたいと思います。
植物の生命力の強さから学ぶこと。
植えられた場所でしっかりと根を張り、雨にも風にも陽射しにも負けず、
季節が来れば自ずと新芽を出し、花を咲かせる。
そんな植物の姿を鑑みて、私も私のいるこの場所で頑張りたいと思います!
橋本純子(はしもとじゅんこ)
香川県 三豊市
1966年大阪府生まれ。会社員時代、仕事に役立てるため農業の学校に通ったことをきっかけに、就農を志す。研修先の香川県で、マンゴーを中心とした果樹園を経営する安藤数義さんと出会い、後継者候補として2016年に「株式会社アンファーム」に入社した。