2019.11.15
自分のやっている農業が非常識であることを自覚し、他人を視界にいれず努力を続けることで、自負心を持つことが大切
こんにちは。はせがわ農園の長谷川です。
ほぼ毎回のブログで、僕は「肥料、農薬を使わない自然栽培を実践している」と言っています。僕は、農業の最初の出発を自然栽培から学んでいるので、肥料や農薬を使わなくても作物が立派に育つことを当たり前のように知っています。というよりも、これが僕の中では常識です。
なぜ、こういうことを言うかというと、僕は農業を初めて今年で3年目ですが、周りの人や農家の友達からは、「自然栽培を行っている」と言うといまだに驚かれたりします。驚かれる位ならまだいいのですが、「あいつは頭がおかしい」という悪口もやはり普通に言われます。
最近になって、自分のやっている農業は、他人からはほとんど理解されない農業だということを強く自覚し始めました。しかし、そんな僕の作物を喜んでくれるお客さんがいるのもまた事実です。
作物は肥料で育つという考え方が常識な中、まだまだ自然栽培の作物が市場では一般的ではないし、僕の作っている作物の収量も低いのでしょうがないのですが、正直周りからの批判が気になることがあります。
しかし、しょうがないことは客観的にみて理解できるので甘んじて受け入れなくてはいけません。ただ、受け入れすぎると今度は自信をなくして、また病んだりするので適度に反発もします。
なにが言いたいのかというと、農家を続ける上で大事なことは「バカにされても喜んでくれるお客さんのために頑張れるか」という一点に尽きるということです。
このことに最近気づいたので、今後は視点を変えて頑張ろうと思います。
(去年の3月に植えた自然栽培のリンゴの木)
(去年3月に植えた自然栽培の桃の木)
長谷川翔太(はせがわしょうた)
はせがわ農園
静岡県 富士宮市
1984年北海道生まれ。無農薬・無施肥リンゴで有名な木村秋則さんの自然栽培に感銘を受け、Hokkaido木村秋則自然栽培農学校で学ぶ。2017年6月、有機農業が盛んな富士宮市で「はせがわ農園」を開く。多品目の野菜に加え、成功例の少ないメロンの自然栽培に挑戦。農法確立はもちろん、味の追求にも力を尽くす。