2019.09.14
自然栽培の作物は何がいいのか。一番のメリットは短時間で美味しく食べられること。
こんにちは。はせがわ農園の長谷川です。
今回のブログでは、「なぜ僕は無農薬無肥料(自然栽培)の作物を作っているか、自然栽培の作物は何がいいのか」について書きたいと思います。
僕が自然栽培を知ったのは、「奇跡のリンゴ」で有名な木村秋則さんをテレビで見たことがきっかけでした。
その番組では木村さんのリンゴが紹介されていたのですが、出演者の方が「美味しい」と言っていたり、「身体にしみる」と言っているのを見て、とても自然栽培のリンゴに興味をもち、翌年、地元北海道の木村さんの農学校「Hokkaido木村秋則自然栽培農学校」に通いました。
修了式の時に自然栽培のリンゴを食べたのですが、確かにめちゃくちゃ美味しかったのを記憶しています。
以前の僕は、野菜や果物について何も考えたことが無く、そもそも市販の野菜や果物に農薬が使われている事も知りませんでした。当然、野菜を生で食べることもあまり無かったので、特別野菜が美味しいと思ったこともありません。
そんな僕でも感じる、美味しいお菓子を食べた時の感動を超えた衝撃が、自然栽培の野菜や果物にはありました。
どんな美味しさかと言うと、例えばリンゴがそこに5個あるとしたら、5個全部を一気に食べられてしまうくらいの美味しさです。甘いだけではなく、酸味もしっかりあり、大事に噛み締めたくなる美味しさでした。
僕の場合は、自然栽培の作物を食べた時の感動がまず最初にあるので、「自然栽培の野菜や果物は美味しいから食べたいし、お客様にも提供したい」と思って栽培を実践しています。
では、お客様の立場から、「そのような作物を買う理由は何か」と考えると、「美味しいだけで買うのか」という疑問があります。一般のスーパーで売られている慣行栽培の作物(化学肥料、農薬、除草剤使用)よりも値段が高い(収量が安定せず手間がかかるため)ので、消費者の方の立場に立つとすんなり手が出ないとも思います。
「美味しくて健康にも役立つ」という理由からの購入もあるとは思いますが、もう一つのメリットは、まず料理の手間をかけなくても美味しく食べられることだと思います。
皮をむかなければならない野菜なども皮ごといけるし、味も濃いので調味料も塩と胡椒で簡単に焼くだけでばっちり美味しいです。あとは、焼かなくても生のままサラダなどで食べられる野菜も多く、栄養をそのまま摂取できるというメリットもあります。
簡単にまとめると、料理の手間をかけずに美味しく栄養たっぷりの食事をとれるのがメリットだと思います。
毎日忙しい現代において、出来上がったご飯を食べるよりも、新鮮な美味しい無農薬の野菜などを食べたい方にはとても良い情報だと思うのですが、いかがでしょうか。
最後にもう一つ、自然栽培や無農薬農業を実践されている農家を応援してほしい理由は、農家の応援を通して地球環境保護の貢献もお願いしたいからです。
このことについては次回のブログで詳しく書きたいと思います。
(自然栽培のピーマンのサラダ)
(赤ピーマンの糖度。ミニトマトの平均糖度が7度前後と言われているので、甘さがしっかり感じられます)
長谷川翔太(はせがわしょうた)
はせがわ農園
静岡県 富士宮市
1984年北海道生まれ。無農薬・無施肥リンゴで有名な木村秋則さんの自然栽培に感銘を受け、Hokkaido木村秋則自然栽培農学校で学ぶ。2017年6月、有機農業が盛んな富士宮市で「はせがわ農園」を開く。多品目の野菜に加え、成功例の少ないメロンの自然栽培に挑戦。農法確立はもちろん、味の追求にも力を尽くす。