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2019.08.30

自分が本当にやりたいことをやるために決断するか、現状維持か。はせがわ農園、露地野菜栽培とメロン栽培の今後。

こんにちは。はせがわ農園の長谷川です。

前回のブログでは、疲労の蓄積や漠然とした悩みから、支離滅裂な文章を書いてしまいました。
現在もまだうつが続いていますが、理性を保てる状況まで回復したので、何に自分が悩み、今後どうしたいのかを具体的に整理した内容を書きたいと思います。

前回のブログで、今年は梅雨が畑に大きく影響したことを書きました。
そこをもう少し具体的に書くと、夏野菜は、つるむらさきや果菜類の野菜を栽培しているのですが、その中でも、ミニトマトだけが梅雨の影響でほぼ全く収穫できない時期が続きました。

1、2年目とほぼ同じ面積(7a)でミニトマトを栽培していたのですが、例年は7月と8月は1日約7kg前後の収量があるのですが、今年は7月の全収量が1kgで、8月は18日現在までの全収量が3kg弱です。
ミニトマトに病気が出て取れなくなったのではなく、雨の影響から実が落ちたり、割れたり、黒ずんで硬くなったりで、出荷できないものが多かったです。
うちの夏野菜では、トマトが一番人気があって売れるため、売り上げを支えてくれるとても大切な作物なのですが、今年は収量がほとんどなく、売り上げにも大きな影響が出ました。

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(例年の10分の1の収量のトマト)

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(現在のトマト畑の様子)

僕の現在の経営形態は、少量多品目の野菜作りが柱にあり、メロンはサブです。
年々深刻化する気候に対し、「露地野菜の安定供給は今後難しくなるのではないか(品目にもよります)」と最近考えはじめました。
農家を継続できる条件は、生計を立てられる売り上げがあることです。
売り上げの確保を今まで通りのやり方で工夫しながら続けていくか、もしくは別のやり方に切り替えるか、現在考えています。

別のやり方というのは、メロン栽培を経営の柱にすることです。
ただしそのためには、ハウスの設備投資用の資金が必要になります。もしくは、離農した方の空いたハウスに場所を移動するかです。
幸いなことに、規模がある空きハウスは静岡にも何箇所かあるので、土地の条件が良く、ハウス所有者の方の了承を得られれば、思い切って土地を移動しようかと考えています。

経営とは関係なく、農家としての僕の正直な気持ちを言うと、実はメロン栽培が一番楽しいのでメロンだけを沢山作りたい気持ちがあります。
今年はメロンをお届けした方々から、沢山の励みになるお言葉をいただきました。
また、自分が納得できるメロンが出来たことも自信になりました。
なので、やはり沢山の方に美味しいメロンをお届けしたいです。

やりたいことをやるか、現状維持か、現在の状況も踏まえて真剣に考えたいと思います。

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(現在のメロンの様子)

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長谷川翔太

長谷川翔太(はせがわしょうた)
はせがわ農園
静岡県 富士宮市

1984年北海道生まれ。無農薬・無施肥リンゴで有名な木村秋則さんの自然栽培に感銘を受け、Hokkaido木村秋則自然栽培農学校で学ぶ。2017年6月、有機農業が盛んな富士宮市で「はせがわ農園」を開く。多品目の野菜に加え、成功例の少ないメロンの自然栽培に挑戦。農法確立はもちろん、味の追求にも力を尽くす。

写真家の眼 長谷川 翔太

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