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2019.05.15

植物の成長について②

こんにちは。
はせがわ農園の長谷川翔太です。

今回の内容は前回の続きで、水の役割について書こうと思います。

植物は人間と同じで細胞分裂で大きくなります。
その細胞の元となるたんぱく質は窒素と炭水化物で作られます。

窒素は植物の根から吸収されるのですが、一切の肥料をやらない僕の畑では、窒素は水で供給します。
肥料も何も入っていない畑で雑草が大きく成長するタイミングは、だいたい雨が降って翌日から晴れが続いた時だと思います。

水のやり方ですが、ハウスのような人工的な場所での水やりは、作物の根を想像しながらやります。
根は水を求めて伸びるので、株元ではなく畝と畝の間の通路に多めに水やりをします。
僕は、灌水チューブを使わず延長ホースで一つ一つの成長をみながら行うので、1つのハウスにつき約30分かかります。
また、水をやると地温も下がるので、時間帯は午前8時前後です。

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(メロンの水やりの様子)

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(現在のメロン)

この作業を毎日の天気や温度、土の乾燥具合をみながら行い、メロンが成長しやすい環境を作れるように頑張っています。

次回は光合成について書こうと思います。

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(受粉を終え、実をつけた摘果前のプラム)

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長谷川翔太

長谷川翔太(はせがわしょうた)
はせがわ農園
静岡県 富士宮市

1984年北海道生まれ。無農薬・無施肥リンゴで有名な木村秋則さんの自然栽培に感銘を受け、Hokkaido木村秋則自然栽培農学校で学ぶ。2017年6月、有機農業が盛んな富士宮市で「はせがわ農園」を開く。多品目の野菜に加え、成功例の少ないメロンの自然栽培に挑戦。農法確立はもちろん、味の追求にも力を尽くす。

写真家の眼 長谷川 翔太

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