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2015.10.27

「ホムデン」…って?

気が付けばもう10月も終わりに近づいてきました。。
夏に、野菜に付く虫を食べて、畑の用心棒をしてくれていたカマキリさんが
忙しそうにかなり早足で走っていました。
(カメラを向けたら止まってポーズとってくれました)
ぼちぼち冬の準備を始めているのかもしれませんね。

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さて自分も寒くなる前に少しずつ冬の準備をしています。
以前 書いた赤タマネギの育苗を行いつつ、9月中旬からホムデンやニンニクの球根を植え付けました。

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(↑約2週間でぐんぐん育つホムデン)

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(↑約1週間で芽を出し始めたニンニク)

さて、「ホムデン」と言ってもあまり馴染みがないと思いますので簡単に説明を…。
ホムデンとは、タイ語で「หอมแดง」と記載します。
日本語版ウィキペディアでは「エシャロット…タイ語でホムหอม」と書いてあり、
翻訳サイトでばらして訳してみたところ、
「ホムหอม=香りが良い」「デンแดง=赤」となり、
「ホムデンหอมแดง=香りが良い赤エシャロット」ということになります。
これで少しは想像しやすくなったかと思います。

ホムデンの正体は…「エシャロットの様に分球する、小さい赤タマネギの様な香味野菜」で、
東南アジア、インド、中国などで食されています。
植物の分類的には、「エシャロット」の一種とか、近似種とか、
「分葱(わけぎ)」の一種の「赤分葱」だという諸説あるようで…
「分葱はエシャロットとネギの雑種」とも言われますので微妙な問題なのかもしれませんね。

話が少々それますが…
本来、「エシャロット(Échalote)」とはフランス語であり、英語では「シャロット(shallot)」と呼ばれる野菜です。
フランス料理などで香味野菜として使われ「ニンニクやタマネギでは代用できない独特の香りをもつ」などと言われたりもします。

さらに余談ではありますが…
日本では「エシャレット」や「エシャロット」という名前で栽培されているモノの多くは
「早採りラッキョウ」で、全く別の野菜です。販売促進の為に命名したものだそうですが、
「販促の為とはいえど、この命名は少し反則っぽい…」そんな気がするのは自分だけ?
日本では「早採りラッキョウ」と区別するために
「Échalote」は「ベルギーエシャロット」とも呼ばれています。

…とイロイロ書いてはおりますが
自分はそれほど詳しいわけではありませんので
気になる人は御自分でイロイロお調べくださいませ。

ちなみに、ウィキペディアに書かれた「エシャレット命名の逸話」などは
少々笑えましたので、御覧になってみては如何でしょうか。

その他の挑戦者

  • 今村直美・細渕有里
  • 大野收一郎
  • 佐藤友明
  • 宮﨑康介
  • STL編集部

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千葉治

量よりも質にこだわる農家に
千葉治(ちばおさむ)
埼玉県 新座市

友人のインド料理店に納品するインド野菜を主に生産。量よりも質にこだわる。バックパッカーを経て3年前に就農。1968年生まれ神奈川県出身。

写真家の眼 千葉治

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