2016.04.30
春の陽だまりの中で育苗中
藤の花と山桜が満開に咲き、畑の生き物もだんだんと賑やかになってきました。今回は、我が家の育苗の様子と、畑でおこなった水脈整備の様子について紹介したいと思います。
昨年自家採取したブラックチェリー(トマト)、万願寺(獅子唐)、唐辛子をはじめ、長白ナス、長崎長ナス、伊勢ピーマンなどの固定種を育苗中。しかし、今年は小さな黒い虫(光沢があり、捕ろうとすると跳ねていなくなってしまう)による食害が多く、唐辛子や白ナスなどはかなりの被害が出ています。一方で、弱い苗だけが被害にあっているので、自然に間引きされている状態とも言えますが。
下の写真は、地球の庭師・矢野智徳さんから教わった水脈整備の様子。畝の脇に点穴(深さ25cmほど)を掘り、枝葉を入れて泥濾しを作ります。すると、点穴から土壌に空気が入り、それに引き込まれるように水が染み込んでいきます。これにより、作物の根が呼吸をはじめ、生育が向上し、収量もアップするそう。田んぼ跡地など水はけの悪い場所や、コンクリートで周りを固められた圃場では特に有効な手法です。
次回はもっと大きくなった苗の様子をお伝えできればと思いますので、お楽しみに!
天野圭介(あまのけいすけ)
静岡県 浜松市
1985年神奈川県生まれ。2歳の時に父が脱サラし、静岡県の山奥でペンション経営を開始。そこでの自然と一体となった暮らしを原点に、アフリカ諸国を旅した後、オーストラリアでパーマカルチャーを学ぶ。帰国後、2014年、郷里に近い浜松市にて就農、農園『ONE TREE』を始める。米や大豆をメインに栽培。2015年には、世代を超えた有機農家の連携を図るために「ラブファーマーズカンファレンス」も開催した。