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2016.12.13

JOB in the TREE

冬になると畑はひっそりと静まりかえり、木々も長い冬ごもりを始めます。
すると始まるのが山仕事や樹木のお手入れ。

冬の間、樹木は水を吸い上げたり、幹を太らせたり、
枝を伸ばしたりという成長や活動を抑え、自分の体にじっくりと養分を貯えます。
春に新芽を出すまでのこの季節、木の手入れをするには一番樹への負担が低くなります。


今回は椎の森に住むお方から、家に迫ってきている樹を切って欲しいと依頼を受け、
樹高20mほどの椎の木を切ることとなりました。
根元や幹を見ると、カミキリムシが入った痕がたくさんあり、
枝も腐りはじめており、今後家の方に倒れてくる危険性の高い樹でした。

amano17-1

相棒と共に2日間かけてこの樹を根元まで切りました。
材はありがたく薪に使わせてもらいます。

amano17-2

20mの高さから見る景色はやはり格別。
自分も森の一部になったかのような感覚になります。
鳥たちは毎日この景色を見ているんだな~と思います。
でも、地上に降りると人間でよかったなと思います。
地面に立ってるって、いいもんですね。

そんなこんなで、今日もいい仕事をさせて頂いた樹と施主さんに感謝。
これからも樹と人が一緒に住める環境を作っていければと思います。

2016年の挑戦者のみなさん

challenger

天野圭介

天野圭介(あまのけいすけ)
静岡県 浜松市

1985年神奈川県生まれ。2歳の時に父が脱サラし、静岡県の山奥でペンション経営を開始。そこでの自然と一体となった暮らしを原点に、アフリカ諸国を旅した後、オーストラリアでパーマカルチャーを学ぶ。帰国後、2014年、郷里に近い浜松市にて就農、農園『ONE TREE』を始める。米や大豆をメインに栽培。2015年には、世代を超えた有機農家の連携を図るために「ラブファーマーズカンファレンス」も開催した。

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