2016.11.30
大豆の収穫
朝晩も寒くなり、ここ植田にも、ようやく初霜がやってきました。
段々と冷たい風も吹く季節となり、
畑の大豆は葉が落ちて、鞘が乾燥して割れ始めてきました。
この大豆を一本一本引っこ抜き、根っこを付けたまま乾かします。
稲わらの両端に2、3本束ねた大豆を縛り、小さなおさげを作っていきます。
それをお米を乾燥させるときに使う木にかけ、天日でカラカラになるまで干します。
(天日干し乾燥中の大豆)
(根をつけたまま、カラカラになるまで干します)
ある程度乾燥したら、今度はビール瓶などで大豆を叩きます。
すると鞘から大豆が転がり落ち、その後ごみと大豆を分けて収穫します。
これも冬の大事な仕事です。
こういう季節の仕事を、静かな初冬にのんびりコツコツ行うのは、
何とも心の満たされる時間です。
村のみんなが大豆を干し始め、あちこちの畑に出ています。出会ってはおしゃべりし、
柔らかい日差しで暖まりながら、コツコツ、コツコツ大豆を縛っていきます。
日が落ちるのが早くなった今日この頃。
そろそろ今日は切り上げて、こたつでゆっくりしたいと思います。
天野圭介(あまのけいすけ)
静岡県 浜松市
1985年神奈川県生まれ。2歳の時に父が脱サラし、静岡県の山奥でペンション経営を開始。そこでの自然と一体となった暮らしを原点に、アフリカ諸国を旅した後、オーストラリアでパーマカルチャーを学ぶ。帰国後、2014年、郷里に近い浜松市にて就農、農園『ONE TREE』を始める。米や大豆をメインに栽培。2015年には、世代を超えた有機農家の連携を図るために「ラブファーマーズカンファレンス」も開催した。