2016.06.29
雑穀栽培はじめました。
今年の新たな挑戦。それは、雑穀を育てること。
雑穀とは、ヒエ、アワ、キビなど、米や小麦以外の穀物を広く指す言葉です。
日本での栽培の歴史は非常に古く、江戸時代までの庶民の主食はこの雑穀でした。
ヒエやアワというと、「貧しさ」を連想させる作物というイメージがついて回りますが、
最近この雑穀の素晴らしさが再評価されています。
あらゆる面で米よりも栄養価が高いだけでなく、料理の仕方次第で、ヒエは白身魚、
アワは鶏肉やチーズ、キビは卵のような味や食感を楽しむこともできます。
今年はひとまず2畝(200㎡)ほどの畑で実験。
タカキビ(もろこし)、コキビ、ヒエ、モチアワを播きました。
数日で発芽し、生育初期は雑草とあまり区別がつきません。
それでも、なんだか見れば種を播かずにはいられなくなるような、
何とも言えない出で立ちです。古からの歳月を感じさせます。
幼いヒエの様子
百姓の楽しみは、毎年毎年新しい挑戦があることかもしれないと思う今日この頃。
今年の挑戦がどういう結果となるか、今からとても楽しみです。
タカキビは腰丈ぐらいまで成長。
百姓仕事はとても芸術的。
タカキビの中で陸に上がったばかりの蛙がひと休み。
天野圭介(あまのけいすけ)
静岡県 浜松市
1985年神奈川県生まれ。2歳の時に父が脱サラし、静岡県の山奥でペンション経営を開始。そこでの自然と一体となった暮らしを原点に、アフリカ諸国を旅した後、オーストラリアでパーマカルチャーを学ぶ。帰国後、2014年、郷里に近い浜松市にて就農、農園『ONE TREE』を始める。米や大豆をメインに栽培。2015年には、世代を超えた有機農家の連携を図るために「ラブファーマーズカンファレンス」も開催した。