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2016.05.26

田んぼの生き物調査!

5月に入り、だんだんと暑く感じる日が多くなってきました。ここ春野町は昔から緑茶栽培が盛んな地域で、毎年4月終わりから5月2週目くらいまで、各地で一斉にお茶刈りが始まり、工場の前を通ると緑茶のさわやかな緑の香りに包まれます。早い人はお茶の刈り取り前にお米を植えるため、我が村でも既に何人か田植えが終わり、田んぼでは毎晩カエルの大合唱がやみません。

そんな中、我が村で5月4日に田んぼの生き物調査を実施しました。埼玉で農業研修をしていた時に知り合った、歌って踊れる生き物調査のプロ・林鷹央さんと、とってもキュートでしっかりもののアシスタント・木村咲稀ちゃんが来てくれました。

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当日は春野町の仲間を中心に30名ほどが参加し、「キンコンキンの歌」(植物の根っこと共生関係を結んでいる菌根菌の歌)の合唱から始まり、畦に咲く花を見たり、食べられる植物を探したり、毒のあるもの、笛などにして遊べるもの、田んぼや水路にいる生き物など、本当にたくさんの生き物たちを見つけることができました。

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自然の営みに寄り添う農業には、なんといっても生き物の豊かさと多様性が欠かせません。生き物調査はまさに、自分たちの暮らしが周りの生き物を豊かにしているのか、それとも貧しくしてしまっているのか、その採点を行っているようでした。嬉しかったのは、比較的自然が豊かな場所に生息する生き物が多かったこと。畦草や水路の管理など、もっと多くの生き物が住みつける環境をつくれば、もっとよい村になっていくことと思います。
(道端に生えている植物を模造紙にはり、どんな植物が生えていたか振り返りました)

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みなさんも是非機会があれば、自分の身の回りの生き物調査をしてみましょう!
宝物が見つかりますよ。

2016年の挑戦者のみなさん

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天野圭介

天野圭介(あまのけいすけ)
静岡県 浜松市

1985年神奈川県生まれ。2歳の時に父が脱サラし、静岡県の山奥でペンション経営を開始。そこでの自然と一体となった暮らしを原点に、アフリカ諸国を旅した後、オーストラリアでパーマカルチャーを学ぶ。帰国後、2014年、郷里に近い浜松市にて就農、農園『ONE TREE』を始める。米や大豆をメインに栽培。2015年には、世代を超えた有機農家の連携を図るために「ラブファーマーズカンファレンス」も開催した。

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