2016.09.17
阿波踊り
8月12日~15日のお盆は徳島市阿波踊り大会。
今年は雨の心配もなく天候に恵まれた4日間でした。
この4日間、徳島には120万人以上の人が訪れます。
会場のあちらこちらで太鼓や笛などの鳴り物の音、踊り子の掛け声が聞こえ、
踊る阿呆と見る阿呆でごった返します。
参加連数約900組のうち、僕が所属する娯茶平は、
連員数350名を超える大所帯の連です。
桟敷(さじき:演舞場のこと)に笛と三味線を中心とした鳴り物から入場し、
ちびっこ踊り、女法被踊り、女踊り、男踊りの順で踊り込む独特のスタイルが特徴です。
ゆったりとしたリズムで踊る様は「娯茶平調」と呼ばれ、
「タメ、間、情」のある踊りを目指しています。
この「タメ、間、情」。これを表現するのが本当に難しい。
一生かかるかも…でも今年も何かしら得るものはありました。
これからも精進していきたいと思います。
ちなみに今年は、前夜祭の舞台公演にも出演させていただいたので、
5日間踊る阿呆でした。
5日間踊った感想は…「徳島に生まれてよかった!」
この一言に尽きます。
(徳島市の繁華街にある紺屋町演舞場。演舞場の先に見えるのが眉山。太陽が眉山に隠れて徐々に辺りが暗くなっていき、それとともに演舞場のライトが点灯します。踊り子が「ヤットサー!ヤットヤット!」の掛け声とともに演舞場に踊り込みます。)
(娯茶平男踊り。腰を低く落とし、すり足でゆっくりと前に進んでいく。漁師が網を投げ、手繰り寄せるしぐさを取り入れた「網打ち」を織り交ぜながら粛々と踊ります。)
阿部正臣(あべまさおみ)
徳島県 上勝町
1975年 徳島県生まれ。藍染を始めるために徳島県上勝町に移住。藍染業の傍ら育てた野菜が、農業関連のコンテストで食味、栄養価が評価され表彰される。それから、有機農業の研修を経て、2014年に就農。味わいだけでなく、健康に寄与するような機能性に富んだ野菜の栽培を心がけている。同時に、藍染ももう一つの生業として継続。阿波踊りや空手など、古くから親しまれてきた伝統文化の継承にも意欲を燃やす。