2016.08.13
病虫害
有機農法において、最も悩ましいのが病虫害への対応。
我が農園「テンネンアマル」も対応に日々奮闘しております。
今回、5月3日播種のインゲン豆が虫害にあいました。
播種後の生育は順調。初収穫はまずまずという感じでしたが、
その後徐々に秀品率(全体の収量に対しての良品の割合)が落ちていき、
しまいには全くと言っていいほど採れない破目に。その原因は虫による食害。
インゲン豆のサヤにポツっと小さな穴があいており、サヤを割って中を見てみると…
おっ!幼虫発見!しかも畑に成っているサヤのほぼすべてに穴が…。なんてこった…。
(インゲン豆を食害するサヤムシガの幼虫。サヤに小さな穴をあけて侵入し食害します。)
さて、気落ちしたままではいられません。どう対処するか。
土づくりはしっかりしたので、株はすごく元気。
なので今回は、摘果・摘葉し、インゲン豆君の体力に任せて、
もう一度、実を一から成らせるということにしました。
そして信じて待つこと2週間。すると…
やりました!答えてくれました!インゲン豆復活!
再び収穫できるようになりました。対処した甲斐がありました。
(小さな実まで摘果したのと、過繁茂になった葉を摘葉したことで、健康な実が育ち、
再び収穫できるようになりました。)
しかし、収穫期間が遅れたことで、ナス、ピーマン、トマトと収穫のタイミングが重なり
大変なことに…。でもまあ良しとしよう!ありがとう!インゲン豆君!
(品質、収量ともに回復したインゲン豆。収穫は野菜たちとの信頼関係を感じる瞬間です。)
阿部正臣(あべまさおみ)
徳島県 上勝町
1975年 徳島県生まれ。藍染を始めるために徳島県上勝町に移住。藍染業の傍ら育てた野菜が、農業関連のコンテストで食味、栄養価が評価され表彰される。それから、有機農業の研修を経て、2014年に就農。味わいだけでなく、健康に寄与するような機能性に富んだ野菜の栽培を心がけている。同時に、藍染ももう一つの生業として継続。阿波踊りや空手など、古くから親しまれてきた伝統文化の継承にも意欲を燃やす。