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天野圭介 お山の中のフォレストガーデン

2017.12.04

田んぼの冬支度

近頃朝晩ぐっと冷え込むようになり、周りの山々も色づきを増してきました。そろそろやってくる冬の足音を感じながら、まだまだ暖かい日差しを楽しみ、季節の移ろいに想いを馳せる今日この頃。皆さんいかがお過ごしでしょうか?

さて、11月の我が家はというと、霜が降る前に畑の生姜や落花生の収穫をしたり、田んぼの冬支度をしたりしています。昨年は、冬の前に田んぼを耕そうかどうか迷った結果、耕しませんでした。しかし、今年はいろいろな話を聞いているうちに、耕してみようと思うようになり、気温がぐっと下がり、土の中の生き物が静かになる前に、一度お手入れをすることに。

まず、稲わらを細かく切り、田んぼに戻します。次に、もみ殻を燻炭にしてまき、もみ殻を発酵させて作った、もみ殻堆肥をまきます。

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(もみ殻くん炭づくり。田んぼに煙の広がる風景がお気に入り。)

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(完成写真。分解しづらいもみ殻も、一手間加えて土作りに活かします。)

その後、河原に生えている葦を乾燥させたものを細断し、田んぼ全体にまきます。

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(河原に生える葦。昔は川が蛇行し、運ばれてきた養分たっぷりの土砂で川に洲ができ、たくさんの葦が元気に育っていました。今は、ダムやコンクリート護岸工事で直線化された川になり、葦も大分姿を消しました。大切な資源を大事に残していきたいです。)


最後に、米ぬかをその上から振り、浅~く田んぼを耕します。今年から、実験的に一部の田んぼで冬季湛水(稲刈りが終わった水田に冬期も水をはる農法)をやってみようと思っており、その田んぼには、我が家自慢の発酵トイレ、あうんユニットからでる液肥を流します。この液肥は我が家からでるうんちとおしっこを発酵分解したもので、土着の微生物を活性化する効果があり、豊かな土づくりを促します。水質浄化効果もあるこの液肥をいれることで、オーバーフローした田んぼの水で、水路と川の環境の改善も期待できます。身の回りにある資源と現代の技術を組み合わせ、循環型の暮らしを組み立てる実験です。

果たして、どのような結果になるだろうか。今年の田んぼに生えている冬草の様子が、なんだか昨年よりも柔らかい表情をしているように見え、少しづつ土づくりがうまく進んでいるのかなぁ~なんて感じたり。

これで、田んぼは冬支度完了。それでも我が家は暖をとるための薪が慢性的に不足。家族よりもまず田んぼ!なんて思われないよう、家の冬支度も頑張ります!

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天野圭介

天野圭介(あまのけいすけ)
静岡県 浜松市

1985年神奈川県生まれ。2歳の時に父が脱サラし、静岡県の山奥でペンション経営を開始。そこでの自然と一体となった暮らしを原点に、アフリカ諸国を旅した後、オーストラリアでパーマカルチャーを学ぶ。帰国後、2014年、郷里に近い浜松市にて就農、農園『ONE TREE』を始める。米や大豆をメインに栽培。2015年には、世代を超えた有機農家の連携を図るために「ラブファーマーズカンファレンス」も開催した。

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