SHARE THE LOVE

2018.08.10

|関西勉強会レポート|リアルな悩みを相談!圃場見学&質問大会をやってみたよ!

SHARE THE LOVE for JAPAN(以下STL)では、地域やテーマごとに参加農家さんが自発的に集まり、農業技術などについて学び合う機会が生まれてきています。今夏7月10日には、関西近郊で農業を営むメンバーの皆さんが集まり、勉強会が開催されました。台風10号の直後で関西にも被害の爪痕が残る中、畑が冠水した後の処置方法なども含めさまざまな情報交換がなされました。

詳しくは参加された皆さんのレポートをご覧ください。

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|当日のタイムスケジュール|

2018年7月10日(火)
09:30~12:00 奈良県平群町・東樋口正邦さんの圃場見学と情報交換
12:30~13:30 昼食(東樋口さんの野菜やお米を使っているカフェにて)
14:00~15:30 勉強会・質問大会
16:00~17:00 奈良県奈良市・大野收一郎さんの圃場見学と情報交換

|実施概要|
今回は、関西圏のSTLメンバーとその仲間含めて9名が集まり、奈良県平群町の東樋口正邦さんの圃場で、トラクターでの畑の端の耕運方法レクチャー、有機鉄分の散布、にんじんの徒長の見極め例などを見学。また事前に出し合った相談・質問について語り合いました。

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|参加者のレポート|

大野收一郎さん|奈良県奈良市

個別に話すとみなさん具体的で良いノウハウをお持ちなのに、今まではなかなか時間がなく充分には情報交換できていませんでした。有機農家特有の農薬なしでの病害虫対策や、緑肥活用、機械資材の使い方・入手方法などの情報を、お互い交換できればと思い、STLのメンバーも増えてきた事なので、関西エリアのメンバーに声をかけました。

「誰の圃場に行きたい?どんな事聞きたい?事前に質問も回答も出し合おうよ」と積極的なメンバーの協力もあり、想像以上に充実した濃い内容の一日となりました。現場で見ないとわからなかった事、自分の圃場との違い、機械を動かしながらでないとわからないコツ、「小さい道具だけどどう使うの??」など、リアルでないと伝わらない【ノウハウの共有】ができたと思います。

「この品目のココはどうしてますか?」などと個別に相談しやすくする為に、後日、お互いの「作付け品目」を情報交換しましょう!という話しになりました。

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東樋口正邦さん|奈良県平群町

1、大野さんの畑にて、栽培規模を小さくしても、手入れが行き届くと、たくさん作るより収穫量が増える。トマトもしっかり誘引されていて、じゃんじゃん収穫が増えていきそうな雰囲気でした!雨で割れが心配ですが、その後の晴れで回復を祈ります。

2、自宅駐車場にて、チェーン除草仕様の「みのる君(田植機)」を見て、小島さんから「チェーンの先っぽに更に細かいチェーンを⛓2本付けると草が取れやすい」とアドバイス頂きました!1人でやってても「こんなもんかなぁ」で工夫することの無い箇所でしたが、来年は付けます!

3、大野さん畑にて、鳥対策の話から、スイカのカラスよけのやり方を松本さんから教えて頂きました!スイカとかマッカウリとかトマトなどでやってみます!

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(チェーンの効かなかった(除草に入るタイミングが遅れて、草を取れなかった)田んぼです!自慢のアイガモンで除草します(^^))


吉田壮伸さん|和歌山県和歌山市

百聞は一見に如かず。農業には特にこの言葉が当てはまると思います。普段農作業をしていると、自分なりのやり方に終始してしまいますが、他の農家のやり方を見ると、何かしら自分と違うやり方や考え方がそこにはあるので、とにかく自分のやり方と違うことを見つけて、採り入れることができることがないだろうかという観点で勉強会に参加しました。

農業は同じ作業を何度も繰り返す局面がたくさんあります。1000回繰り返す作業があったとすると、1回あたり3秒短縮するだけで、3000秒=50分の短縮になります。今回「使える!」と思ったのは、写真のビニタイという出荷資材。写真の様に、とうがらしを支えるためのネットと支柱を固定するために使われていたのですが、私はわざわざ適当な長さに麻紐を切ってから使っていて、紐を切るのも結ぶのも、片付けの時に紐を解くのも面倒だなと思っていました。ところがビニタイを使えば、切らなくてよい、中に針金が入っていて結び易く解き易いのでストレスなく、早く作業ができます。値段が手頃なのもポイントです。小ネタではありますが、こういった作業時間短縮を積み重ねて、トータルの作業効率が上がっていくと、自分のレベルアップを実感できますね。

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(写真中央の支柱に巻き付けられている紫の帯状のものがビニタイ)


大渡清民さん|京都府京都市

大雨の後で、トマト、パプリカ系に青枯病が出始めていました。早速、病気の解決法として、東樋口さん指導のもと、畑できゅうりに「JEF」という有機鉄分の散布を参加者と共に行いました。これは一つの例ですが、自分の知らなかったことや、たくさん新たな情報を得ることができました。

何を学ぼうとして参加したかというと、漠然ですが、他の人の畑を見ることが、発見して学べることだと思います。今回は東樋口さんの圃場の見学からはじまりましたが、使っている機械を見せていただいたり、畝間の除草の仕方、ナス、ピーマンの株間、緑肥についてなど、見るもの全てが勉強になりました。さらにそれらについての質問も丁寧に教えていただきました。その後の大野さん宅での勉強会では、参加者全員からの質問内容全てが興味あることで、回答もみなさん真剣に考えて丁寧に回答しあうことができたと思います。最後に大野さんの圃場の見学でも、とても勉強になりました。

関西チームは、大野さんがリーダー的な存在になっていただいて、今回の勉強会も忙しい中、事前にスケジュールを組んだり、質問回答を準備していただいたので、短い時間の中でスムーズに行うことができたと思います。しかも大野さんが書面にして一人一人に用意していただいたので、帰宅後も復習することができました。本当に感謝しています。なによりも、有機農業をしている仲間が助け合うというのは、嬉しくなりとても心強く力になります。

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(東樋口さん、「JEF」をきゅうりの根元に散布している様子)

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(大野さん宅での勉強会の様子)


松本真実さん|滋賀県東近江市

今年の挑戦者の松本真実です。今回、歴代のSTL挑戦者が集う関西勉強会があると聞き、冊子で見た方々にお会いしようと奮って参加させてもらいました。

勉強した内容は、皆似たような経験を積んできた新規就農者ならではで、もろに困っている事を直球で聞く事ができるすごくオープンなものでした。家族の雇い方と税金対策的な部分、資材を安く買う方法等、ちょっと恥ずかしい質問に皆自分の事例を語って下さいました、感謝。

そんな中で、今の私にとって印象的だったのが「農家がごめんなさいって言うの減らしていかなきゃいけない」っていう大野さんの言葉です。取引先レストランの値段交渉や、希望の品目が出荷できない時、なんか私は最近いつも「ごめんなさい」って繰り返してるような気してたんです。ここで良い条件提示しないと、取引先がなくなるかもっていう焦りからきているものだと思います。でも、独立して数年先の先輩は、おそらくお互いに気持ちの良い取引の方法をつかんでいるのでしょうか。とてもフェアーな気持ちでお客さんと取引しているようにみえました。うまく表現できませんが、私の経営の仕方のリズムを少しつかんだような気がしています。同じ関西でも、所変われば、違う工夫が有りますよね。こんな情報交換の場が作れる、STLに参加できて良かったと思っています。

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小島冬樹さん|三重県多気町

大野さん、そして山下一穂さんの山下農園の農場長もしたという東樋口さんの畑見学は、それぞれ随所に苦労の工夫がなされていました。そして、B品は出荷しないという高い意識を持っての作物づくりは、改めて、大げさではありますが、頭を殴られた感じでした。おいしい昼食をはさんで、午後の質問会では、個人的には野菜セットを販売しているので9月の端境期に毎年苦労していましたが、その対策としてのご意見を沢山いただき、とても参考になりました。その他の意見交換もとても良かったです。今回のように、他の人の畑を見学したり、意見交換することは、勉強になりますし刺激になります。改めて、自分も頑張らねばという気持ちになります。とても有意義でありました。

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