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2017.08.30

畑バカ一代|油井 敬史

畑が僕の人生そのものを育ててくれているんです。

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神奈川県の相模湖で農業をしている油井敬史です。

まだ、就農4年目なんですが、多くの人が力を貸してくれているおかげで、今は、相模湖以外に、東京のど真ん中・渋谷でも畑をやっています。

「渋谷で畑」と聞くと、皆さん驚かれるんですけど、これは、都会に暮らしていても可能な農的な暮らしを提案するweekend farmersという農業ユニットを組んでいて、その活動の一環としてお手伝いさせてもらっています。

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渋谷でも相模湖でも、僕の野菜の育て方は同じです。農業や化学肥料を使わずに、土の力だけで野菜を育てています。それと、動物性の資材、具体的に言うと、牛や鶏なんかの糞も極力使わないようにしています。その代わりに、米ぬかや緑肥を使って、微生物を増やすことで土を豊かにして野菜を育てています。
だからといって、正直に言うと、こういう能書きはあんまり言いたくないんです。それは、僕が農家になった理由と重なるんです。

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上京して東京での暮らしの窮屈さに疲れた僕は、相模湖に移住して研修生として農業の門をたたきました。大らかな自然と向き合って、毎日毎日、汗を流しながら畑と対話している内に、自分自身が変わっていくことを実感したんです。
コツコツ、地道に誠実にやっていれば、畑は裏切らない。もちろん、大自然が相手なので、僕のエゴなんて通用しません。「ちくしょう!」って思うことも、今でもしょっちゅうあります。この前も、出荷目前のホウレンソウと小松菜を一晩で大量のヒヨドリに全部食べ尽くされました。それも自然の摂理のひとつなんですよね。
だから、なんだろう、人間としてすごく謙虚な気持ちを持てるようになったし、畑って、お金だけじゃない、やりがいだとか、人のつながりだとか、大げさにいえば、僕の人生そのものを育ててくれているんです。

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今は、weekend farmersの活動と並行して、地元の農家が集まって、隔週で「ビオ市」っていう地域に根ざしたマルシェも開催しています。これも、たまたま上手に出来たニンジンを地域の人が「美味しい」って言ってくれたことで、僕も積極的に参加するようになりました。そうしたら、もっと美味しいニンジンを食べてもらいたくなるんですよ。だから、毎日、畑にいることが楽しくてしょうがない。こんな畑バカが育てた野菜を食べてみてください!

おかげさまで、今、農家としてとても幸せです。

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プロフィール
油井敬史 (ゆいたかし)
1979年、宮城県生まれ。高校卒業後、飲食店やアパレル業を経て、神奈川県の相模原市で就農。「ゆい農園」代表を務める。

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油井さんとSHARE THE LOVE for JAPAN
○2014年に新規就農者(「挑戦者」)として支援開始。畑でも悪戦苦闘の日々をブログで発信。
○2015年、ステップアップ支援農家として、より積極的な交流・支援開始。販路の拡大支援や高知県の山下一穂氏の下での研修をサポート。
○2016年より開拓者として、意見交換や土壌調査などの交流を通じ、他の参加農家の中核を担う。「山下さんの畑で学べたことがとても有意義でした」(油井)

詳しいプロフィールはこちらをご覧ください。

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Information

ゆい農園
住所:神奈川県相模原市緑区若柳字下原344
※weekend farmersの詳細については、http://weekendfarmers.jpをご覧ください。
また、油井さんの野菜は、ビオ市(第1・第3火曜日開催)でも購入出来ます。

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