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2018.08.19

指定廃棄物最終処分場候補地

私の住んでいる塩谷町は栃木県の中央よりやや北に位置し人口約11,390人の町です。平成29年4月には、過疎地域に指定されました。町の総面積の約60%を林野が占めて、約15%を田畑耕地が占めています。田が最も多いです。町のシンボルである高原山の中腹には、全国名水百選の認定を受けた湧き水群である、尚仁沢湧水(しょうじんさわゆうすい)があり、観光地にもなっています。

このようなことから、塩谷町がとても自然豊かな町であることがお分かり頂けると思いますが、平成26年7月30日に、栃木県における放射性物資を含む指定廃棄物最終処分場の詳細調査候補地として、尚仁沢湧水に隣接する国有林が選定されました。東日本大震災の原発事故によって栃木県内で出た指定廃棄物を一箇所に集約し、焼却して埋めるという計画です。この候補地は、3年前の関東・東北豪雨の影響により、冠水する事態が発生したこともあり、町全体で反対しています。私も町民として「本当に安全を真剣に真面目に考えて候補地に選んでいるのかな?」と疑問に思います。

例えば、フィンランドにある、世界初となる高レベル放射性廃棄物の最終処分場「オンカロ」では、放射性廃棄物に含まれるプルトニウムの放射能レベルが、生物にとって安全なレベルにまで下がるには10万年かかることから、それを踏まえた上で、安定した岩盤をもつ島を処分地に選定。また10万年後、人類が滅び、新しい人類が掘り起こさない為に、処分場の看板の文字までも真面目に考えています。

放射性廃棄物の濃度が違うとは思いますが、自然豊かな、住民が生活する所の裏山で、直ぐそばには湧き水があり、豪雨で簡単に冠水してしまい、住民全体が反対するこの塩谷町の候補地は、適切なのでしょうか。皆さんどう思いますか。

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(自然豊かな候補地周辺)

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大島和行

大島和行(おおしまかずゆき)
栃木県 塩谷町

1981年栃木県生まれ。文化服装学院卒業後、花や野菜の生産農家、造園や花屋などの仕事につく。インド旅行ではマザーテレサの施設でボランティアも経験。有機農家での1年の研修を経て、2017年、故郷の栃木県塩谷町で「大島農園」を開く。約50品目の野菜と米を作る。

写真家の眼 大島 和行

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